マスクに加え、最近ではフェイスシールド(フェイスカバー)を自作する人が増えてきましたね。
ネット上ではクリアファイルを使った作り方が話題になっていますが、他にもいろいろな素材で代用が可能です。
そこで今回は、フェイスシールドを自作する人のために
- 透明カバーとして使える素材
- おすすめの代用グッズ
- フェイスシールドを使うときのデメリット
の3点を紹介します。
家庭にある身近なものや、入手しやすいグッズで代用する方法をまとめました。
目次
フェイスシールド(フェイスカバー)の役割
フェイスシールド(フェイスカバー)とは、簡単に説明すると使用者を保護するための製品です。
医療従事者が汚染を防ぐために使用するほか、ガーデニングや油物の調理などいろいろなシーンで活用できます。

自作する方法は?簡単な3パターンを紹介
出来た。
データーは自作。
3ホールで止める方式です。#フェイスシールド pic.twitter.com/lidWcz0aRF— Show (@Nature_and_Arts) April 25, 2020
フェイスシールド(フェイスカバー)は、透明なシートがあれば簡単に作れます。
作り方はいろいろありますが、よく見かけるのは下の3パターンでしょう。
- 透明なシートをカットし、両端に穴をあけて紐を通す方法
- 透明なシートをカットし、穴をあけて眼鏡を通す方法(眼鏡ごとフェイスシールドを着用できる)
- 透明なシートをカットし、細カチューシャと組み合わせる方法
どれも簡単な方法なので、数分あれば完成します。
透明なシートについては、クリアファイルやカードケースなどで代用可能。
次の章から代用品を1つずつ紹介していきます。
代用①レールクリヤーホルダー
結論から言うと、フェイスシールド(フェイスカバー)の代用品にはコクヨの『レールクリヤーホルダー』がおすすめです。
なぜコクヨの製品を推奨するのかというと、フェイスシールドの代用素材として使われた実績があるから。
医療機関で使用したところ、透明性・耐久性に優れていて代用品に適していたそうです。
▽『時事メディカル』より引用
本取り組みは、医療機関関係者が当社のレールクリヤーホルダーをフェイスシールドの代用素材として採用し、当社が提供したことをきっかけに、PET製のシートの透明性が高く、耐久性にも優れ、医療用フェイスシールドの代用素材として適していることが判ったことから、医療現場への支援を目的にそれを拡大するものです。
引用元:https://medical.jiji.com/prtimes/12511

この記事を書くにあたり、私も文具店に行って『レールクリヤーホルダー』の透明度を確認してきましたのですが…
目の前にかざしたところ、確かに視界がクリアでした。
ちなみに、コクヨ株式会社は2020年5月までに「簡易フェイスシールド」や「レールクリヤーホルダー」などを医療現場に寄付するとの事。
さすが大手ですね。
代用②A4サイズのカードケース
掲示物やPOPを入れるときに使うカードケース。
カードケースも透明なので、フェイスシールドを自作するときの素材になるでしょう。
A4サイズなら十分に顔を覆えますし、透明度がそこそこ高いので視界も良好。それほどぼやけません。
個人的には、クリアファイルよりも視界がはっきりして使用しやすいと思いました。

なお、フェイスシールドの型紙配布サイトでも素材としてカードケースを紹介していました。
なので、代用品としては悪くないと思いますよ。
代用③クリアファイル/クリアホルダー
クリアファイルは透明度の高いものを使用

フェイスシールドを自作する場合、シールド部分にクリアファイル(クリアホルダー)を使用する人も多いようです。
確かにA4サイズのクリアファイルなら、サイズも丁度いいでしょう。
ただし、クリアファイルで代用するときは透明度の高いものを選んでください。
半透明なもので代用してしまうと、視界がぼやけます。
「高透過PP」や「PET」なら透明度が高いため、フェイスシールドとして使いやすいでしょう。

100均のクリアファイルは非推奨
100均のクリアファイルは、透明度が低いため非推奨です。
ほとんどが半透明で、目の前にかざすと向こう側がぼやけます(2020年4月時点、管理人調べ)
手元に100均のクリアファイルがある人は実際に試してみて下さい。かなり見づらいですよ。

代用④透明プラバン
プラバンとは、プラスチックの板のこと。オーブンで加熱すると縮む性質で、手作りキーホルダーなどに加工できます。
プラバン(加熱前)は透明なシート状なので、これもフェイスシールドの素材として活用できそうですね。

耐久性については不安が残るものの、使い捨てにするなら問題ないでしょう。
むしろ、消毒する手間が省けてラクかもしれません。
代用⑤OHPシート

OHPシートとは「透明なコピー用紙」のこと。写真や文字を印刷するときに使用します。
こちらも透明なので、代用素材になりそうですね。
フェイスシールドを使うときの注意点
再利用には消毒が必要
厚生労働省による「サージカルマスク、長袖ガウン、ゴーグル及びフェイスシールド、の例外的取扱いについて」によると、フェイスシールドなどを再利用するには消毒が必要とのこと。

洗浄・消毒のやり方
消毒の方法ですが、アルコール(または次亜塩素酸)をペーパータオルなどに浸透させて、手袋を装着したまま汚れを拭きとれば消毒ができます。
▽関係部分の引用
※3 ゴーグル及びフェイスシールドの洗浄及び消毒方法
洗浄及び消毒方法についてはメーカーへ問い合わせ、その推奨方法とすることが
基本であるが、方法が不明な場合は、以下の手順を参考とすること。(1)手袋を装着したままの状態で、ゴーグルやフェイスシールドの内側、次に外
側を丁寧に拭くこと。
(2)アルコール又は 0.05%の次亜塩素酸を浸透させたペーパータオルやガーゼ
等を使用して、ゴーグルやフェイスシールドの外側を拭くこと。
(3)0.05%の次亜塩素酸で消毒した場合、ゴーグルやフェイスシールドの外側を
水又はアルコールで拭き、残留物を取り除くこと。
(4)清潔な吸収性タオルを用いて吸水することなどにより、良く乾燥させること
(5)手袋を外した後は、手指の衛生を行うこと。
引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/000622132.pdf
まとめ|自作するとき素材になる物

フェイスシールド(フェイスカバー)は自作しやすく、シールド部分はクリアファイルなどで代用できます。
以下、この記事で紹介した代用アイテムのおさらいです。
- レールクリヤーホルダー(コクヨ)
- A4カードケース
- クリアファイル/クリアホルダー
- 透明プラバン
- OHPシート

カードケースやクリアファイルで代用する場合は、前もって透明度を確認しておきましょう。
「高透過PP」や「PET」なら問題ありませんが、透明度が低いと視界がぼやけてしまいす。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。