葛餅やゴマ豆腐などを作る時は「葛粉」を使いますよね。
体を温めてくれるため、体調不良に効果がある葛粉。とはいえ使用頻度が少なく値段も高価なので、片栗粉で代用したいと考える人も多いでしょう。
そこで今回は、葛粉を片栗粉で代用するときの分量について紹介します。
また、料理によっては片栗粉で代用するときに注意が必要なので、その点について知っておきましょう。
目次
そもそも葛粉と片栗粉の違いって何?
違い①原材料と値段
葛粉と片栗粉。この2つはどちらもデンプンで料理にとろみを付ける効果がありますが、原材料が違うため性質や価格が大きく異なります。
- 葛粉:”葛”という植物から作ったデンプン。価格は高く、とくに本葛粉は180gだけで1000円以上します。
- 片栗粉:じゃがいもから作ったデンプン。安価なため「180g=100円以下」で購入できます。
違い②効果・効能
葛は昔から民間治療薬として使われてきた素材です。体を温めたり緊張を和らげたりするなどの効果があります。
その昔から血行をよくし、体を温めたり、緊張をやわらげたりすることから、風邪や胃痛などの際に民間治療薬としても利用されてきた本葛。その理由は、本葛に多く含まれるイソフラボンにありました。イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることから、更年期障害や骨粗鬆症などの症状改善としても注目されています。
よく「調子が悪いときに葛湯を飲む」という話を聞きますよね?このように、葛には治療薬としての面もあります。
一方、片栗粉の原材料はじゃがいも。そのため片栗粉には、葛のような治療薬としての効果はありません。
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代わりにする場合、味や効果が変わります
結論から言えば、葛粉は片栗粉で代用できます。
片栗粉の商品説明欄にも、よく「葛粉の代用として使えます」という旨が記載されていますよね?そのため、代用として使っても問題ありません。
ただし最初に説明したとおり、片栗粉には葛粉のような効果・効能はありません。
体を温める目的で「くず湯」を飲むなら、使うべきは葛粉であって片栗粉ではないので注意してくださいね。
また、当然ながら本葛粉(葛粉100%の高価なもの)と比べれば味が落ちます。
最近の片栗粉は質がよくなっているとは聞きますが、それでも本葛粉の方がずっと美味しいです。片栗粉と本葛粉では味が変わるので、代用するときはお気をつけくださいね。
代用するときは分量・材料を変えて調整しよう!
ゴマ豆腐を作る場合
葛粉の代用として片栗粉を使う場合、分量や材料も変える必要があります。
例えばゴマ豆腐を作る場合。葛粉を使ったレシピと片栗粉で代用したレシピを比較すると、分量・材料は次のようになります。
- 葛粉:50g
- 水:400ml
- 白ねりごま:50g
- 塩:少々
- 片栗粉:大さじ3(27g)
- 豆乳:300ml
- 白ねりごま:大さじ2
ゴマ豆腐の場合、片栗粉で代用するときは水でなく豆乳を使うレシピが多いです。
また、片栗粉の分量は葛粉と比較して少なめという点にも注意したいですね。
上記のレシピの場合、葛粉をつかう場合は水100mlに対して葛粉12.5gを使いますが、片栗粉で代用するなら豆乳100mlに対して片栗粉は約9gのみとなります。
その他の料理を作る場合
代用品として片栗粉を使う場合、葛粉を使ったレシピをそのまま使うのはオススメしません。
片栗粉で代用したレシピがあるので、そちらを使った方がいいでしょう。ネット上で「料理名+片栗粉」と検索すると代用レシピがいくつも表示されますよ。
- 葛餅 _ 片栗粉
- ゴマ豆腐 _ 片栗粉
- 葛湯 _ 片栗粉など
作りたい料理名で検索してみてくださいね。
まとめ|完全な代用品にはならないので注意
片栗粉は代用になります
葛粉と片栗粉は同じデンプンなので、代用として使う分には問題ないでしょう。ただし原材料が違うので、当然ながら値段・味・効果などに違いがあります。
分量・材料に注意しましょう
料理によっては葛粉を使ったケースと片栗粉を使ったケースで分量・材料が変わります。
分量を変えずにそのまま代用できれば嬉しいのですが、あくまで代用品なので使う時は注意が必要です。
できれば、料理サイトで片栗粉の代用レシピを探すことをオススメします。
料理サイトで「料理名+片栗粉」と検索すれば、いろいろなレシピが見つかりますよ。それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
くず粉で胡麻豆腐をつくったとき うまくいったのですが片栗粉では軟らかくてうまく出来ません 5-8人分を作りたいのですが分量が分かりません 教えてください
コメントありがとうございます。
お手数ですが、レシピについてはご自身でお調べください、
また管理人が実際に作ったレシピを記事内に掲載しているので、そちらが参考になれば幸いです。